【ユイの夏休み 夏祭り編】
夏も終わりに近づいてきた夕暮れ時・・・ いつもは静寂な境内も、参道に屋台が建ち並び、大勢の人で賑わっていた。 そんな境内で、一際男達の注目を集めていたのは、浴衣姿の女子高生達だった。 「あの娘達、可愛くない?」 「いいねぇ・・・」 すれ違う男達が、その姿を横目で追う。 そんな男達の視線など気にもせず、女子高生達は夏祭りを楽しんでいた。 「焼きそば食べようぜぃ」 「いいよ~、私も食べる~」 「ユイは?」 『私も食べる~』 そう言いながら屋台に駆け込む女子高生達。 焼きそばを買い、参道脇のベンチに座って食べはじめた。 「はぁ~・・これで夏も終わっちゃうね」 「今年も、彼氏できなかったなぁ・・」 「こうしてみんなでお祭り来られるのも、彼氏がいないおかげだよ・・」 「それもそうだけど・・・」 食べ終わってもベンチで話し続ける女子高生達。 話し始めると止まらないのはいつもの事だった。 その時、一人の男が女子高生達に話しかけてきた。 「ねぇ、これから俺達と遊ばない?」 「えっ!・・」 突然のナンパに驚く女子高生達。 「え・・っていうか、それナンパですか?」 ミキが男に言った。 「そうそう、ナンパ。」 「君たち可愛いね」 調子よく答える男達。 「ねぇ、大学生?」 興味津々の表情で男達に話しかけるミキ。 「そうだよ。○○大学」 男の口から優秀な大学の名前がでると、女子高生達の態度が少し変わった。 「すごーいっ!何を勉強されているんですか?」 ナンパしてきた男達が優秀な大学生だと知り、盛り上がる女子高生達。 「経済学部。将来的には起業家を目指しているからね」 自慢げに答える男。 しかし、女子高生達にとって大学生達の姿は、あまり年も違わないのにずいぶんと大人っぽく見えた。 いつの間にか男達の話にはまり、盛り上がる女子高生達。 「このあと、カラオケボックス行かない?」 大学生の提案に4人の女子高生はまんざらでもない様子だった。 ただ一人、ユイだけは大学生達の誘いに不安な表情を浮かべ、黙っていた。 『ミキ・・やめようよ・・危ないよ・』 ユイはミキ達に大学生の誘いを断るように言った。 しかし、すっかり盛り上がってしまった4人の耳にはユイの忠告など入らなかった。 「そんなこと言わないで、ユイも行くよっ」 『えー・・やめようよ・・』 「いいじゃん、夏の思い出づくりだって」 『ミキ・・ほんとにやめようよ・・』 一人、反対し続けるユイ。 結局、最後まで反対していたユイは、一人で帰ることになってしまった。 「大丈夫だって。ユイもおいでよ・・・」 最後までユイを誘うミキ。 『ごめん、ミキ。私、やっぱり帰るね・・』 それでもユイの気持ちは変わらなかった。 友達と別れ、一人境内を歩くユイ。 大学生達はミキ達を連れてさっさと境内から出ていってしまった。 “はぁ・・ミキ達、大丈夫かなぁ・・・” 友達の心配をしながら、参道をぶらつくユイ。 辺りは徐々に薄暗くなっていった。 応援よろしくお願いします。 にほんブログ村 |
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男がペンライトを取り出し、ユイの顔を照らす。
“っ・眩しい・・” 顔を照らされ、まぶしさのあまり目を閉じるユイ。 「やっぱり可愛いじゃん」 「早くやっちゃおうぜっ!」 ユイの顔を見た男達の興奮した声が聞こえた。 “・1・2・・3・・・4人・・・・・5人・・・・” ライトの光が眩しくて顔は分からなかったが、数人の男達の姿が見えた。 「早くライト消せっ!」 男の声とともにペンライトが消され、辺りは再び暗闇に包まれた。 “逃げなきゃ・・” この危機的な状況から逃げようと、ユイは再び暴れようとした。 しかし、すでに手足の自由は奪われ、声も出せない状況になっていた。 突然、男がはだけた浴衣の裾から手を入れてきた。 『んんっ!!』 いきなり素肌を触られ、驚きとともにユイの身体が硬直した。 「ほらっ・・もっと足開いて・・・」 太股をさすりながら男が囁いた。 男はユイの表情や反応を愉しみながら、いやらしく太股を撫で回した。 拒もうと足をすり合わせても、手の力が強く、動きを止めることはできなかった。 むず痒さが太股から全身へと広がり、鳥肌がたつ。 “こんなに大勢いたら逃げられない・・・” 男達の辱めから逃れられない状況に、ユイは絶望した。 応援よろしくお願いします。 にほんブログ村 |
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