【トモミ休日の体育館編】
“んぅ・・・ここは・・・” まだはっきりしない意識のまま、うっすらと目を開けるトモミ。 目の前には・・5、4、3・・と白いペンキで書かれた数字・・・ “ん?・・跳び箱?・・・・” トモミは、それが何であるかを確かめるように顔を少し上げた。 「おっ!・・起きた・・」 「マジ?・よかった・・・」 急に周囲から男の声が聞こえた。 “何?・・・・私・・・どうして・・” 顔を上げてあたりを見回すと、制服を着た男子生徒達が心配そうな表情でトモミを眺めていた。 “どうしたんだっけ・・・” そう思いながら、身体を起こそうと腕を動かした・・・その時・・ “ぇっ・・” 手がうまく動かせないことに気付いて手首を見ると、両手首が黒いバンドのようなもので縛られていた。 “なに?・・・あぁっ・・そうだ・・” 悪い予感とともに、嫌な記憶が甦る・・・ そして、トモミは自分の身に起こった事を徐々に思い出しはじめた。 “逃げなきゃっ!!” とっさに立とうとするトモミ。 しかし足が何かに引っかかり、立ち上がることができない。 “えっ・・何?・・何これっ?” 見ると、両脚首も黒いバンドのようなもので縛られていた。 『ちょっとっ!・・いやっ!!・・』 叫びながら両手両足を力いっぱいに動かして拘束を解こうとするトモミ。 しかし、それは固く両手両足を結束し、ビクともしなかった。 「トモミちゃん・・だっけ?」 「逃げようとしても無駄だよ」 「ここまできたらもう諦めなよ・・」 男達はそう言いながらトモミの両腕を掴んできた。 『ぃやっ!放してっ!!・・触らないでよっ!』 トモミは男たちの手を掃おうと、縛られた両手を左右に振り回した。 しかし、男達はすぐにトモミの両腕や肩をがっしりとつかみ、動けないようにした。 いつも応援ありがとうございます☆ 励みになります。 ポチっ↓お願いします★ にほんブログ村 |
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